2008年8月17日日曜日

サブプライム後の新資産運用



--memo--

国際分散投資による長期資産運用とは
「値動きの異なる国内外の複数の金融商品に分散して投資することで、大きな損失を出さずに、安定した収益が見込める運用をする」というリスクをコントロールするための方法

・国際分散投資の利点
運用成績のブレを極力抑える

2つの弱点
 1.世界マネーの連動性が高まっていて、国際分散投資の効果が明らかに低下しつつある
 2.複数の金融資産を組み合わせるため、個人投資家にはすべての運用状況が把握しきれない

・長期資産運用の利点
複利のメリットを享受できる 

2つの弱点
 1.複利効果を重視するあまり、ずっと運用を続けなければいけないという意識が働く
 2.複利効果を重視するあまり、早くはじめなければならないという意識が働く

これまでの国際分散投資による長期資産運用が通用したのは、外国株式と外国債券が国際分散投資の成績の底上げをしていた。また1999年のユーロ誕生以降、円安によって外国株式や債券のパフォーマンスが平均して30%以上かさあげされている。

国際分散投資による長期資産運用の弱点
1.世界経済の拡大を前提にしている点。
2.世界経済の流れを見失った運用になりやすい。

外国株式過去20年のような運用成績が見込めなくなったら、前提が完全に崩れてしまう。中国やインド以上の規模で成長する新興国は今後は現れないと考えられる。中国やインドの高成長は莫大な人口と高い教育水準に裏付けがあると考えられる。

国際分散投資の理論は、非常に高度な金融工学の上になりたっている。しかし、そもそも金融工学は当てにならない。LTCMの破たんなど歴史が証明している。

コスト対策として、ETFあるいはインデックスファンド


国際金融でのマネーの特徴は「さまざまな投資対象を循環している」
基本的には、株式と債券、株式と商品はトレードオフ(片方の価格が上昇すれば、片方は下落)の関係にある。

2つの相関関係を抑えると、世界の金融市場でのマネーの流れが予測しやすくなる。
 1.アメリカの原油先物市場(WTI原油先物相場)
 2.株式、債券、商品などの現物取引とデリバティブ取引の関係(市場が大きいデリバティブ市場は、現物市場に大きな影響を与える)

世界経済の動向を抑える
1.アメリカ経済を予測する
  ・雇用統計(非農業部門の前月比増減数)※増加幅が15万人以上あれば、雇用・景気は堅調であり、10万  人以下であれば懸念の必要あり
  ・ISM製造業景況指数(日銀短観の各月バージョン)※50が景気動向の良し悪しを判断する分岐点
  ・GDP(経済成長率と景気動向の全体を把握)※雇用統計・ISM製造業景況指数に比べて速報性が低いため  役不足感あり

日本経済の動向を抑える
1.日銀短観の1つで十分
  ・業況判断指数(略してDI)※景気感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を  差し引いた数値。株価との連動性が強い。

常勝ポートフォリオ
 世界経済の大きな流れに従うこと
  ・景気拡大期 株式60% 外貨預金30% 現預金10%
  ・景気後退期 株式00% 外貨預金50% 現預金50%

3つの視点からみたポートフォリオ戦略
1.円高傾向か、円安傾向か?
2.インフレ前半か、インフレ後半か?
3.投資資金がどこへながれていくのか?
※また世界の政治情勢や金融情勢が 混迷して、金融市場の方向性を予測することが非常にむずかしいときがあるが、そういったときは、現金化することでリスクを抑える。

「複利」ではなく、「捉利」
世界経済と相場の大きなトレンドをとらえて運用することにより、複利効果をおおきく上回る結果を得る。「捉利」の考えかたでは、ひとたび経済が悪化しそうになったら、リスク資産はすべて現金化してもよい。景気後退が続いているときは、運用を休みながら、相場を見る目を磨く。

インフレのない日本の投資家が適度にインフレのある国の通貨で運用することは、それだけでも実質的な利益をもたらしてくれる。適度にインフレのある国の通貨は日本より金利が高いうえ、相対的に価値があがる可能性が高い。

外貨預金は、手数料の安いネット銀行を活用。
外貨預金は預金保険の対象外なので、金融機関の格付けをチェックする。

外貨預金の抑えるべきポイントは3つ
1.金利差(2国間通貨の通貨の金利差が拡大傾向にあるときは、金利が高いほうが変われやすく、金利が縮小傾向にあるときは、金利が低い通貨のほうが変え割れやすくなる。また政策金利が景気の状態を追いかけている)
2.物価上昇率(物価上昇が高すぎず、低すぎず、適度に安定した水準(1.5-2%くらい)を保っていると買われやすい傾向にある)
3.経済成長率(変動率が大きければ大きいほど、多少タイムラグはあるが、為替相場に与える影響は大きくなる)

外貨モデルポートフォリオ
ユーロ50% 米ドル20% ポンド10% オーストラリアドル10% ニュージーランドドル10%
※メンテナンスは、世界経済が拡大局面と後退局面のどちらにあるのかを見極めること。どの国の経済がより強くなっていくのか、どの通貨の重要がより増していくのか

メンテナンスする上で重要になる経済スケジュール・経済指標
1.各国中央銀行の定例会議(アメリカのFOMC、EUのECB理事会、日銀金融政策決定会合)
2.各国中央銀行トップの発言
3.各国の経済指標(消費者物価指数、GDP)

円高になった際の外貨預金が目減りするリスクを回避する方法
1.すべての外貨預金の満期がきたら、自動的に更新をせず円に戻す(満期のタイミングが悪いなら、前に解約をしてもかまわない)
2.すべての外貨を他の外貨へ乗り換える(円を介さない外貨取引にする)※ドル以外で乗り換えできる金融機関が少ないのが難点

外貨MMFが外貨預金より有利な点
1.為替差益が非課税
2.換金がしやすい
※これらを考えると、外貨預金の一部を外貨MMFに置き換えることも否定できない。

日本株式の抑えるポイント
1.日銀短観(業況判断指数と日経平均株価との連動性は非常に高い。その中でも大企業の製造業の業況判断指数)
2.外国人の売買動向(日本株売買の大半を外国人が握っている。週刊の投資主体別売買動向として木曜に東証が発表。翌日金曜に日経新聞に掲載。月間もあり)

外国人の売買動向、アメリカの株価、日本の株価の3つは相関関係にある

外国株式を売買するときは、ETF以外は利用しないこと。コストが大きすぎる。買いたい国のETFがなければその国の投資はあきらめるくらいで臨む。

株式投資ポートフォリオ
国際優良株と大型優良株に限って、業種別に10銘柄くらいに分散投資する

資金が2000万以下の場合は、優良株に分散投資するのが難しいのでETFのみに投資するのが安全な方法。

高値と安値のそれぞれ10-15%の範囲内で売買できればよいと心に余裕をもって投資すること。

幸せな資産運用とは①健康があり、②仕事があり、③お金の優先順位になることである。
健康や仕事に悪影響を与える運用は絶対にしないこと。あくまでお金は人生を楽しくするためのお金であって、人生の目的ではない。健康な状態で仕事をしながら、家族の中で安らぎ、友人と遊び、趣味を楽しむことこそ、人生の目的である。

0 件のコメント: