2008年8月7日木曜日
マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術
橘玲信者の自分は、何も考えず無心でワールド・インデックスに投資をしていきたいのですが、サブプライムや原油高騰の影響で、ここまで世界中が不景気だと気が重い。しかし、こういう安値の時期こそチャンスなわけで。どこまで被害が拡大するのか、好転する時期はいつなのか。そんな判断のネタをもとめて読むことに。
2008年6月出版で情報は旬。すべてを鵜呑みにする気はないが、サブプライムのインパクトを把握する上で役にたった
--memo--
サブプライム問題はまだ片付いていない。
大手金融機関、地方銀行、ヘッジファンドの倒産はこれからが本番。すでにFRBは資金の6割を負担しているが、中東や中国などの国富ファンド程度でカバーできる損失でもない。これが地球的規模ででこまで拡大するかは、神のみぞ知る。2007年7月には、サブプライム関連の損失は最大で10兆で済むと楽観視していたが、2008年になってから数倍に膨らむ可能性を否定していない。ただし、50兆には達しないと見通しを悪化させている。
アメリカのサブプライムローン市場は約200兆円ある。(住宅ローン市場は1000兆)
バブルの額はどれもよく似ている
考えてみればわかるが、「BBB]と格付けされた金融商品をいくらバラバラにしてほかの同レベルの商品と組み合わせたところで、トリプルBの商品はやはりトリプルBでしかないのだ。それが、BBBサブプライムローンを組み合わせた証券化商品では「AAA」の格付けを付与されていたりした。
サブプライム問題の根の深さは、発行者の無限連鎖のために、いったい誰に、どのくらい販売したか、もはや誰もつかめない点にある。ローンがババ抜きのようにリレーされるにしたがって、債権は次から次へと異なる金融商品に形を変えていった。サブプライム危機から金融恐慌にいたるプロセスは、次の10の段階をたどっていく。
1.住宅価格の下落
2.損失額のさらなる拡大
3.住宅金融専門会社の経営危機
4.モノライン危機
5.地方債の危機
6.格付け機関の信用収縮
7.金融機関のデフォルトによる信用収縮
8.健全な商業不動産市場の融解、大手金融機関の破たん
9.金融市場の流動性危機
10. 減資、強制破産、資産の投げ売り
アメリカに依存し過ぎた中国経済も急減速
中東の国富ファンドが欧米の金融機関に出資する本当の理由は、今までに巨額の資金を投入してきてきたために、いまさら欧米の金融機関にデフォルトにでもされたら、虎の子の資金がかいしゅうできなくなるため。彼らにとって欧米金融機関への投資や増資は、実質的に追証をいみする。
今までは資産3分割法として、株式・債券・不動産の3つにわけて運用すべしとされたきたが、「低金利」「ドル安」「不動産不況」のいま、これらは金融商品として失格ではなかろうか。これら3つに「金」や「商品」を加えた分散投資が主流となっている
1980年の金価格1トロイオンス=875ドルをインプットした場合、本来の金の理論値は2289ドル
http://www.minneapolisfed.org/research/data/us/calc/index.cfm
If in 1980
I bought goods or services for $ 875 ,
then in 2008
the same goods or services would cost $ 2289.44
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